このごろ誰とも喋っていなかった。
寂しくて悲しくて虚しくて辛かったんだと・・・・そう思う。誰でも良かったのかもしれなかった。なんかさ、誰かに会わないと自分の存在で消えてしまいそうで恐かったんだ。

 だから、誰かに会いたくて外をふらついて行き着いた場所が屋上だったんだ。屋上に着いたら先客のひでさんと柚月ちゃんがおしゃべりしてた。奇麗な星空の下の二人だけの世界、私が立ち入れない場所のように思えて仕方がなかったんだ。二人ともそんな事無いって否定してくれたけど。

 私の場所はそこにはもう無いかなって思ったのだよ。だから、そこから逃げたの。ゴメンナサイ。

 その後、うつむいてズットズット歩いてて気がついたら広い広いグラウンドに着いてた。人がいないのを見て安心したら涙がこぼれる。何で流れるか分かんなかったけど分かってきた。
 
 嫌なんだ。私の存在が消えるのが。名前を呼んで欲しいの。本当の名前じゃないけど決めてもらった大切な名前だから。

 しばらく泣いてたけど、なんかさ、泣くことが馬鹿馬鹿しく思えてきて、そう思ったらいつの間にか涙は消えていたの。
 私はありったけの声と力で思いっきりあの空に向かって叫んだ。
 
 もう帰ろうと後ろを振り向けば誰かがいたんだ。すっごく驚いたなぁ。。。気づかなかったや。ヘッドホンとバンダナの男の子、君は誰?

 2−3の睦君。称してむ〜ちゃん。
む〜ちゃんは音楽が好きなんだって。暇つぶしって言ってるけど、私には本当に大好きに思えるよ。

 あ。もう今日は帰る時間だなぁ。帰らなきゃいけない。

  でも、変える前に約束。

明日絶対会えるかなぁ?

 そう言ったらむ〜ちゃん笑って頷いてくれた。
 すっごく嬉しかった。絶対明日会えるんだって。

 約束したから。

 約束したかったんだよ。不安だったのかも。約束しただけでもこんなに安心するんだ。すっごく嬉しいの。

  本当にありがとうっ!

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