今日は夜になってから、中庭に行ったんだ。
明君の秋桜が見たかったんだ。もうすぐ枯れそうだったから一度は、じっくりと見たかったんだよ。
 だってさ、明君転校していっちゃうから・・・・ね?

外は寒かったよ、相変わらず。
秋桜は、もう枯れかかっていたんだ。明君に頂戴って言えば良かったかもしれない、なんて今頃後悔をしてみたりしたんだ。
少し枯れてる。でも、奇麗なんだ。
 ちょっと自分、おかしなこと考えてた。もしかして、この秋桜は明君の心を示しているのかもしれない、なんてね。

暗闇から人の呟きが聞こえたから振り向いたら英さんが複雑な表情で秋桜を見てたんだ。ホント、すっごく複雑な表情・・・・。
 やっぱり英さんも明君の事が、何とも・・・・言えないんだよね。突然といえば突然の転校。そしてもうこの学園には顔を出さないかもしれないって言う言葉には、本当に不安しかないんじゃないかな。

二人で話してたんだ、花のこととか、明君の転校のこととか。
「分かっている」けど「思うこと」は出来ない。
「頭」は受け入れても「心」は受け入れられないんだよね。私達はさ。
 まぁ、それでも別れるときはあるわけで。

そんなことを話してると、英さんの目線の先にいたのは淳ちゃん。えっと、一昨日ぶりで。
 淳ちゃんはね、すっごい難しいことを知っていたんだ。誰も知らないと思った花のことも知ってたし、その花がどう使われているのかも知っていたんだ。
 ちなみに淳ちゃんの誕生花はきんぽうげだって。そして花言葉は「子どもらしさ」まるで淳ちゃんにピッタリだねって。

 早々と淳ちゃんは去って行っちゃった〜。また戻ってくるのかな・・・・・・?

 私は、欲しい花なんてね〜・・・貰えれば何でもいい・・・・かな・・・・。でも、一番欲しいのは〜・・・・ってまぁ、これは私の心の中だけにっと・・・・・・。

 それじゃあ・・・・私ももう寝るとしよ〜。また明日から学校だもんね。

  それじゃあ、お休みなさい。

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